共働きをしていると、朝から夜まで休むことなく動いていることが多くて疲れている状態が当たり前になっていませんか?実は私も子どもを保育園に預けて復帰したばかりのころは、酷い頭痛や肩こり、体のだるさが毎日続いていて自分の心と体にムチを打ちながらなんとか走り続けていました。でもそんなことを続けた結果、私に待ち受けていたのはうつ病という病気。今まさに、疲れが取れないという悩みを抱える人はそうならないためにも今ある不調を見逃さないでください。
もくじ
育児に家事に仕事…いつも全力疾走の働くママへ
共働きといえど未だに女性が担う役割は多いもので、朝から晩まで時間に追われている女性は多いのではないでしょうか?我が家の場合、いまでこそ家事・育児に積極的な夫ですが、子どもが生まれてすぐのころは全く当てにならず、ほとんどを私一人で家事・育児をこなしていました。
朝起きて洗濯物を干し、ごみを捨て、朝食、子どもの世話、自分の身支度、保育園への送迎。
フルタイムの仕事が終わって子どもを迎えに行き、買い物、夕食の準備、子どもを入浴させ、寝かしつけ。
そのあとは食器を洗って、洗濯物をたたみ、保育園の持ち物の準備に、お便りの確認など、息つく暇もない…
必然的に寝る時間も遅くなり、毎朝起きるたびに「起きるのしんどいな…」というのがデフォルト。全部ちゃんとやらなければ!と全力で走り続けていた私は、いつしか不調の波にのみこまれていました。
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「うつ病」と聞くと自分には関係のないことだと考える人が多いですが、ちょっとした不調でも、それが続くようであれば体と心からのSOSです。少し我慢すれば乗り切れる!とそのSOSを無視しないでください。「少し我慢すれば」の少しはいつまで続くのでしょう?子育てはまだまだ続きます。
まだ大丈夫、まだ大丈夫、を繰り返していると、気づいたら取返しのつかないことになっていた…なんてことになりかねません。これは私が身をもって経験したことです。
毎日、全力投球、全力疾走をしているワーママのみなさん。少しの不調だからと見逃さず、自分の体からのサインに向き合ってみましょう。
疲れがとれないのは仕方がないことだと諦めてませんか?
これだけ毎日動き続けているのだから、疲れるのは仕方のないことと思っているあなたは注意が必要です。私も当時そんなふうに思っていました。睡眠時間は足りないし、一息つく暇もないし、疲れがとれないのも仕方ない…そうやって諦めていたんですよね。
現在の私は、うつ病の治療に専念するため企業では働いていません。自分の好きな時間、体調に合わせて家で仕事でできる仕事をしています。いわゆる在宅ワークというものです。収入は少なくなりましたが、仕事をセーブすることで「心の余裕」と「疲れが溜まらない体」を手に入れました。
だからといって、皆さんに仕事をやめた方がいいというつもりではありません。今、疲れが溜まらない状況で過ごしてみて実感するのは、共働きで全力疾走していた当時がどれだけ疲弊した状態だったのかということです。
ずっと疲れた状態で過ごしていると、それがあたかも当たり前のように錯覚してしまいますが、
- 寝ても疲れが取れない
- 休み明けも体がだるい
- 頭がぼーっとする
という状態は、かなり限界に近いということを認識してください。
この不調を打開するために重要なのが「睡眠」です。
うつ病になって初めて、私は自分の睡眠の質がとても悪いということに気づきました。しっかりと眠ると昼間の体力、思考力は全く違います。
子どもの夜泣きで夜中に何度も起きることに慣れてしまうと、ぐっすり眠るというのがどんなものだったか分からなくなってしまいます。私もそうでした。だからこそ、体の不調が続いているのであれば、まずは「睡眠」を見直してみましょう。
忙しいワーママでもできる睡眠の質をあげる方法
「そんなこと言っても、睡眠時間を削らないと家事が滞ってしまうじゃない!」という声が聞こえてきそうですが、うつ病になってからでは治療に何年もかかる可能性がありますし、下手をしたら私のように仕事を辞めなければいけないということにもなりかねません。
確かに、仕事、家事、育児をこなすとなると1日24時間では圧倒的に時間が足りない。かといって夫に「家事、育児を半分やってちょうだい」と言ったところで、今すぐに変われるかといったら難しい話です。
――結局、八方ふさがり…睡眠時間を削るしかないじゃない…
ってなってしまいますよね。
でも、ただただ睡眠時間を削るのではなく、睡眠の質を上げる方法を考えてみましょう。全力疾走している働くママの場合、脳がフル活動している状態なので睡眠の質が下がっている可能性があります。
例えば、
- 子どもを寝かしつけて寝落ちた後、夜中にもう一度起きて家事を終わらせる
- 寝る前に次の日の段取りや仕事のことを考えてしまいベッドに入ってから眠りにつくまで時間がかかる
- 平日の睡眠不足を週末に寝だめすればいいやと思っている
なんてことはありませんか?これって、本当に良くないです。今日からすぐに見直しましょう。
寝落ちしてもいいや!でイライラ撲滅
私も子どもが小さいうちは寝かしつけをした後、1時、2時に起きて家事をするということがあったのですが、これはほとんど眠っていないのと一緒です。しかも、子どもが寝たあとに家事をしようと思うと、なかなか寝てくれないときに「なんで寝てくれないの!」とイライラしてしまいます。
こういったイライラって子どもにも伝わっていて、イライラしているときほど寝てくれません。
ですので、寝かしつけをするときは「一緒に寝てしまってもいいや」という気持ちでいましょう。夜中に起きる習慣もやめて朝早くに家事をするほうが、まとまった睡眠時間がとれて体も頭もすっきりします。
子どもと一緒に寝てしまおう!という気持ちでいれば、22時ころに寝て5時におきれば7間睡眠、4時起きでも6時間睡眠です。夜中に起きてぼんやりした頭で家事をするよりも断然はかどります。
寝る前にいろいろ考えない
いつも疲れている状態だと麻痺してよく分からなくなってしまいますが、夜が最も体、脳ともに疲れています。だから悲観的になりやすいんですよね。寝る前に次の日の予定や仕事の段取りを考え始めてしまうと、次から次へと気になることが浮かんできて眼が冴えてしまったなんてことありませんか?私は毎日そんな感じでした。
せっかく早くベッドに入っても結局眠りについたのは明け方だった…なんてことも。酷いときだと、ベッドのなかでスマホとにらめっこして仕事の調べものを始めてしまったり。
これこそが睡眠不足の原因だと、今考えればいとも簡単にわかるのですが、当時はそうしなければいけないという強迫観念がありました。これって、脳をリラックスモードに上手く切り替えられなくなっていたんですよね、きっと。
私と同じように夜寝る前に色々考えてしまうという人は以下のことを気を付けてみてください。
- 寝る2時間前にはパソコンやスマホを見ない
- 部屋の電気を暗くする
- ハーブティーなどでリラックスする

私も朝と夜飲んでいますが、かなり体のリズムが整えられてぐっすり眠れるようになりました。
休みの日の寝だめは逆効果
平日に睡眠時間を確保するのが難しいからといって休みの日に寝だめしていませんか?疲れをとるために寝だめする人は多いのですが、これは逆効果なんです。
平日と休日で生活リズムが極端に違うと、体内時計がくるい自律神経が乱れてしまいます。週末の度に時差ぼけになっているとイメージしてください。平日、休日で違いは作らず、寝る時間と起きる時間は一定にするのがベスト。
睡眠時間を週末に繰り越すのではなく、平日のやることを最低限にして週末に繰り越し、その分しっかりと睡眠をとるといいですね。
日ごろから
- 起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる
- 朝食を摂って体内時計をリセット
を心がけましょう。
1日のサイクルを見直してストレスを軽減させよう
生活リズムが不規則になり自律神経が乱れるとストレスにも弱くなってしまうと言われています。ストレス耐性というと、心の問題だと思ってしまいますが、生活のリズムもとても大事なんです。
なんて偉そうに書いてますが、実はこれ私が普段から飲んでいるハーブティーに付いている月刊誌の受け売り(笑)👇
以前までは少しくらい生活が不規則だからといって大して違いはないだろうと高をくくっていたんですが、生活のリズムを見直してみるとその違いは明らかです。特に女性の場合はホルモンバランスの変化や、産後の不眠など、自律神経が乱れやすいと言われています。
日々の忙しさで、不調が改善されないという人は、ぜひ朝と夜のリズムを整えるハーブティー、試してみてください。