私が初めて心療内科の扉をくぐったのは2015年のこと。しばらくのあいだ原因不明の不調に悩んでいた私は、やっとのことで自分はうつ病なのではないか?と疑いはじめ、藁にもすがる思いで心療内科を訪れたのです。

心療内科の受診を決めたきっかけ

育休を終えてからフルタイムで仕事に復帰した私はとても忙しい日々を送っていました。本当に「忙殺」という言葉がぴったりなくらい。そのときの私は、少しくらいの不調があってもいつかは治る子どもが小さいうちは仕方がない、と自分に言い聞かせていました。自分の体があげる悲鳴にはまるで耳を傾けず、精神論で何とかなると思っていたのです。

 

しかし、いつのころからか精神論ではどうにもならないほどの不調に見舞われるようになります。仕事のスピードが遅くなり、頭も回らず、足元がグラグラする感覚。

仕事だけならまだしも、日常生活でも家事が滞り、スーパーの陳列棚に何の商品が並んでいるのかも、自分が何を買いたいのかすら分からなくなっていました。

そして、何が悲しいわけでもないのに自分の意志とは関係なく涙があふれるようになって初めて、何かがおかしいと思い始めたのです。

 

以前、職場で自律神経失調症で休職した同僚がいたのですが、その子が言っていた症状と似ていたため、自分もそうなのではないか?と疑い、心療内科の受診を決めました。

 

うつママ

この時点では薬を飲めば解決するだろうって甘い考えをもっていたんだよね。だから、こっそり受診して、こっそり薬を飲んで、またいつもどおりに戻れると思ってた。

そうだね。実際、ぼくは病院を受診したことも知らなかったし、たぶん2回目の診察のあとだよね、ちゃんと教えてくれたの。

 

心療内科での初めての問診はどんな感じ?

心療内科というと、普段あまりなじみがないため少し不安に感じるかもしれませんが、内科や皮膚科などと一緒です。初診時は診察券発行のために問診表を書く必要がありますし、健康保険証も必要です。また、初診時は初診料がとられるので少し多めに現金を準備しておくと安心

 

今回は、初めて心療内科を受診するという人のために、どのようなことに気を付けたらいいかをご紹介します。

 

病院・クリニックへの予約有無は事前に確認しておこう

心療内科も他の病院と一緒で、事前予約制のところもあれば、予約は不要で受け付け順に呼ばれるところもあります。まずは、自宅近くで通いやすい精神科・診療内科・メンタルクリニックを見つけて、予約が必要かどうかを確認しましょう。

病院選びをするときに口コミや評判が気になるかもしれませんが、いくら評判がいいからといって自宅からものすごく遠い病院・クリニックに行くのはあまりおすすめできません。通うこと自体がストレスになりますし、症状が酷くなってくると通うのがものすごく大変になるからです。

ある程度症状が軽いのであれば多少遠くてもいいですが、起き上がるのもつらいほどの症状であればまずは通いやすさで選びましょう。

うつママ

私は自転車で10分ほどのクリニックに通っていますが、症状が酷いときは病院に行ける気がしないときもありました…でも行かないと薬は無くなってしまうし、初期は本当につらかったです。

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医療機関の探し方、選び方 | メンタルヘルス | 厚生労働省

 

問診はカウンセリングとは違う

うつ病や自律神経失調症など、精神疾患と呼ばれるものは心の問題というイメージが強いので、問診=カウンセリングと混同されがちですが、病院やクリニックはあくまでも「診察」しかしてくれません

つまり、

  1. 症状を聞き
  2. 診断・検査し
  3. 治療をする(薬を出す)

ということ。カウンセリングをしてくれるところもありますが、それはまた診察とは別に予約をする必要がありますし、診察費も別途かかります(しかも自費診療)。

 

うつママ

メンタルクリニックというとカウンセリングのイメージが強かったんだけど、内科や耳鼻科なんかと一緒で、症状を淡々と聞かれる感じだよね。先生の性格によってはカウンセリングに近い雑談もあるけど。

 

精神科・心療内科・メンタルクリニックで診察を受ける場合は、「診断」や「投薬」に必要な情報を聞かれることになるので、あらかじめ答えることを準備しておくとスムーズです。

 

問診で聞かれること

ではどのようなことを聞かれるかというと、

  • 今の症状
  • その症状はどのくらい続いているか
  • 睡眠について
  • 既往歴・アレルギーなど
  • もともとはどんな性格だったか
  • 仕事について
  • 家族について
  • 飲酒やたばこ
  • 妊娠有無

といった内容。内科等で聞かれる内容と似ていますが、やはり睡眠の状態や、もともとの性格仕事でのストレス家族に精神疾患になったことのある人はいないかなどは、精神科・心療内科ならではです。

問診の内容を受け、どのような状態(病気)か診断してもらい、お薬が必要な場合はお薬を処方してもらうという流れになります。

 

初診でも診断書はもらえる?

病院を受診する時点で症状がかなりひどく、すぐにでも休職したい(退職したい)という人もいますよね。そのようなケースの場合、初診でも診断書はもらえるのかは気になるポイント。

初診での診断書はその病院や先生によって方針が分かれるところなので、初診で必ずもらえるとは限りません。

  • 病状を見てすぐに休養が必要だと判断したら診断書を出す
  • そこまで症状が重くなければ残業制限などで診断書を出す
  • 投薬で少し様子を見てから決める

などなど、その先生によって違います。

 

うつママ

診断書の内容も色々で、「残業をしないようにしてください」、「1週間の休養が必要です」、「1ヶ月の休養が必要です」など症状や状況によって内容も変わります。

 

料金はどのくらいかかる?

気になる心療内科の料金ですが、私の場合、3割負担で以下の支払い金額です。

  • 初診時:2,520円
  • 再診時:1,420円

 

診断書を出してもらう場合は上記とは別途で文書料がかかります。

会社に提出する診断書:3,000円

診断書は用途(自立支援医療用診断書、年金用診断書、生命保険用診断書など)に応じて料金が変わりますが、会社に提出する様式なら最大でも5,000円ほどなので、初診時に診断書をお願いする場合は診察料と薬代にプラスして5,000円は用意しておくと安心ですね。不安な人はあらかじめ病院のホームページで確認するか、病院に問い合わせてみましょう。

お薬の費用は処方される内容に応じてかなり変わってくるのですが、私の場合は

2,000円~5,000円

といったところです。

薬を処方してもらう期間が短ければ少ないですし、薬が増えればその分料金も高くなります。

 

うつママ

3割負担とはいえ、精神系の薬って高いから診察含めて結構お金かかるんだよね…

 

診察料を支払ってお金が足りなくなった場合は、後日、調剤薬局に行くというのもありですが、処方箋には使用期間があるのでその期間内に薬は受け取りましょう。処方箋に記載がない場合は交付日を含めて4日以内とされています。

参考:厚生労働省 | 処方せんの使用期間にご留意ください

 

初診時にしっかりと症状を伝えるためにメモを活用しよう

先ほどもご紹介したとおり、精神科や心療内科、メンタルクリニックの問診はカウンセリングではありません。会話が上手な先生もいれば、必要最低限しか話さない先生もいます。

そのため、自分の症状をしっかり伝えるために、

  1. どのような症状に悩まされているか?
  2. いつからその症状が続いているか?

を書き出して、受診時に持っていくようにしましょう。

頭が回らなくて、症状を書き出す作業が進まない人は以下のチェックリストを活用してみてください。※クリックで拡大できます。

 

私の初診時はこんな感じでした

症状をうまく伝えられず泣き出してしまう

すでにうつ病の症状がかなりひどく頭が回らない状態だったため、先生に症状を聞かれてもすべてをうまく説明できずに、「こんなこともできないのか…なんて自分はダメなんだ…」と、先生の前で泣き出してしまいました。

終始泣きながら、しどろもどろ説明する私。

担当医

典型的なうつの症状ですね。

お仕事をお休みして、ゆっくり休まれたほうがいいです。

と、先生は休職を勧めてくれました。

 

「うつ病」が確定したけど休職を決断できず

そもそも、薬をもらうだけのつもりで受診した私は、休職の話になるとは思ってもみなかったので、

うつママ

できれば休職はしたくないです。薬だけで何とかなりませんか?

と、その場で休職は決断できませんでした。今にして思えば、結局休職することになるので医師の判断は正しかったといえます。

先生はとても優しい方で、私の意志を尊重してくれました。というより、初診で受け入れられない人って結構いるのかもしれないですね。

担当医

とりあえず今の時点で残業が多いようなので、残業は控えるように診断書を出しますね。会社に提出してください。症状が酷くなったときに休職の相談もしやすくなるので。

ということで、この日は「うつ病につき残業を控えるように」という内容の診断書をもらいました。

 

先生としては休職したほうがいいということだったのですが、まずは

  • お薬を飲みながら様子を見る
  • まずは会社にうつ病であることを伝え、休職の相談がしやすいようにしておく

という方針に落ち着き、次回通院は1週間後ということで、1週間分のお薬が処方されました。

 

うつママ

現在は1ヶ月に一度の通院ですが、最初のほうは薬による副作用の様子や、症状に合わせて薬の量を調整するため、1週間おき、2週間おきの通院でした。

 

初診時のお薬記録

初診で処方されたお薬です。各お薬の説明は医師・薬剤師から受けた説明と、他サイトからの引用を元に掲載しています。

  • 抗うつ薬:レクサプロ錠10mg 夕食後1錠
  • 睡眠導入剤:マイスリー錠5mg 就寝前に1錠
  • 胃腸薬:ガスターD錠10mg 夕食後1錠

抗うつ薬:レクサプロ錠10mg 夕食後1錠

気分を落ち着かせ、気分の落ち込みを改善する為のお薬です。

SSRIというタイプの抗うつ剤に分類され、
現時点では一番新しいSSRIになります。

SSRIは、「選択的セロトニン再取込阻害薬」の略で、
セロトニンを増やすことで抗うつ効果を発揮する
抗うつ剤のことです。

引用元:せせらぎメンタルクリニック

 

睡眠導入剤:マイスリー錠5mg 就寝前に1錠

夜中に何度も起きて熟睡できないからというのもありますが、質の良い睡眠をとることがうつ病の治療に良いとのことで処方されました。私は睡眠薬を飲んだことがなく、若干の抵抗がある旨を話すと、

担当医

このお薬は飲んで3時間もすれば、抜けますから。もし抵抗があるなら、最初は錠剤を半分に割って半量から試しても大丈夫ですよ。

との説明がありました。以下に掲載する引用にもあるとおり、薬が効きすぎる場合にも錠剤を半分にして服用するといいようです。

マイスリーは5~10mgの間で使用することが勧められており、
10mgを超えての服薬は認められていません。

 

一般的には、まずは5mgからはじめて様子を見ます。
マイスリー5mgは初期量として適切な量であり、この量で充分な方もいらっしゃいます。
また、5mgだとそこまで強く効きすぎることも少なく、副作用の心配もあまりありません。

もし効きすぎるようならば、2.5mgなどに減らしてもいいでしょう。
反対に効きが不十分であれば、10mgに増やすこともあります。

 

マイスリー5mgは、不眠症でマイスリーの使用を検討したときに、
まず使ってみる量として適量なのです。

引用元:せせらぎメンタルクリニック

 

胃腸薬:ガスターD錠10mg 夕食後1錠

抗うつ薬睡眠導入剤を飲むことで胃が荒れたり、吐き気が出る場合があるので、胃の調子を整えるためのお薬も一緒に処方されました。

担当医

レクサプロを飲み始めて最初のほうは吐き気が起きることがあるので、胃薬も一緒に処方しておきますね。だんだんと吐き気はなくなるので安心してください。

医師の言うとおり吐き気は最初だけで、徐々に起きなくなりました。3度目の通院時あたりからは胃薬の処方はなくなり、レクサプロとマイスリーのみになっています。

 

診断後も簡単な記録を残しておくと便利

私もそうでしたが、うつ病の症状が酷いと、問診時に先生が言っていることがなかなか頭に入ってこなかったり、あとで忘れてしまったりということがあります。少し面倒ではありますが、通院してから時間をおかずにメモをとっておくのがおすすめ。メモといっても、紙とペンにこだわらずスマホなど手元にあるもので記録を残しておきましょう。

 

うつ病体験談シリーズを順番に読みたい人はこちら↓

 

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