以前、「塗り絵」が自律神経を整える効果があるとして、うつ病治療中におすすめとご紹介しましたが、同じような理由で編み物裁縫もおすすめなんです。

海外でも人気のかぎ針編み

昨年の冬くらいから、塗り絵よりも編み物にはまりだした私。編み物をしていると、塗り絵以上に無心になれ、時が経つのも忘れてアミアミしていました。うつ病になってからというもの、注意力散漫というか、集中力がない状態だったのですが、編み物をしている間は、他のことなんて何も頭に入ってこなくて、ものすごい集中力なんです。

――これは、なんか脳内物質でてるかも?

と思いネットで検索してみると、編み物や手芸がリラックスできるという情報が。知らずに実践できていて、なんだか得した気分です。

海外でも同様の理由で、最近かぎ針編みがブームなんだとか。ということで、編み物や手芸をすることで得られるリラクゼーション効果について考えてみました。

 

編み物や手芸がリラックスできる3つの理由

1、想像力や記憶力が必要なので脳をフル活用

編み物で何かを作るとき、まずはどんなものを作るのかを考えますよね。マフラー、帽子、手袋、セーター、ひざ掛け、編みぐるみ…作るものによって作り方や道具・材料も違いますし、何を作るか決めたら、そのデザインを考える必要があります。

完成系をイメージしつつ、計画を立てる。想像力を働かせるわけです。この想像力っていうのが、うつ病の人にとってすごく良いことだと思うんですよね。

「これから何を作ろうかな?」という想像には、未来しかないのです。こんな柄のマフラー欲しいなとか、誰かに作ってあげようかなとか、そういった未来への想像というのは、不思議と気持ちを前向きにしてくれます。

 

また、未来だけでなく今の自分」を見つめる要素もあります。

――こういうセーター作ってみたいけど、今の自分で作れるかな?

――やっぱり、もう少し簡単な柄のほうがいいかな?

などなど、自分のスキルを考えながら作れるものを考えますよね。私の場合、仕事になるとついつい自分のキャパをオーバーして詰め込みがちなのですが、こうやって何かを作るときはかなり冷静で、「この柄は難しそうだから、同じ配色でボーダーにしてみようかな」と妥協をしつつ、今ある自分の能力で作れる理想のものを考えるんです。

こうやって自分の能力でできる範囲の理想」を考える癖をつけるってとても大事だと思うんですよね。

 

そして、いざ編み始めたら、その完成系をイメージしつつ、何目編んだのか、何段目なのか、をしっかりと記憶し、毛糸の色を変えたり、編み方を変えたりということします。これは完成系をイメージする想像力はもちろんのこと、どこが区切りになるのか編み方をある程度把握し、今どこまで編んでいるかを常に意識する必要があるので記憶力判断力も必要なんです。

 

編んでいる最中は、「ものすごく頭使ってる!」という実感はありませんが、このように編み物は、単純作業のように見えて、とても脳をフル活用する作業なんですよ。

2、他のことを考える隙がないので無心になれる

これだけ常にいろいろなことに意識を向けて作業をしているので、他の事を考える余地はほとんどありません。編んでいる最中は本当に無心と言えます。私個人の感想としては、塗り絵よりも無心になれます。

この無心というのは、瞑想をしている状態に近いといえますね。

人は常に何かしらの考えや情報が頭に入ってくるので、「何も考えない」というのはすごく難しいことなんです。誰かと会話しながらも、「今日の夕飯どうしようかな?」とか料理をしながら「あ、トイレットペーパーかってこなきゃ」と結構いろんなところに思考は飛びがち。

それが、塗り絵や編み物、手芸をしているときは不思議と、自分の手元にしか意識が向かないのです。

何も考えない時間を作って頭を休ませてあげると、思考がクリアになって、集中力がアップする効果があるようで、世界のエリートも「瞑想」や「マインドフルネス」を取り入れているという話を聞いたことありませんか?

他にも、細かい作業を繰り返すことで血圧や心拍数が穏やかになり、ストレスを発散する効果もあるとされています。

3、できあがった作品は実用性もあって達成感が抜群

同じ単純作業でも、ゴールがあると無いのとではまた効果が違います。完成品があるからこそ、達成感があり、そこに向かって無心で作業できるのです。

これは一つの成功体験であり、達成感=自己満足、自己肯定にもつながります。

うつ病などの精神疾患で、自分を責めがちな人はこういった制作を通して、セルフで自己肯定寛をアップさせるというのはとても大事なことです。塗り絵も完成品があるので達成感はあるのですが、塗り絵は眺めて終わりですよね。編み物や手芸であれば、普段身に着けたり、日常生活で使ったり、インテリアとして飾ったりと、実用性が高いのが更なる満足感にもつながります。

 

作り上げたことだけでも達成感を感じられますが、時にはその作品を見て、他の人がほめてくれることも。私の場合、自分で作ったクッションカバーを見た友人が「この柄いいね!どこで買ったの?」と言ってくれたり、息子が私の作ったマフラーを喜んで使ってくれたりすると、胸の奥の方がじんわりと温かくなります。

 

お年寄りのボケ防止にも!

ボケ防止に編み物

このように、脳をフル活用しつつ、手先を使う編み物はボケ防止にも一役買います。私の祖母も高齢のためか、最近はボケが進んできたので、頭を使うようなパズルなどを積極的に取り入れています。本当は編み物や裁縫が好きな祖母ですが、リウマチが酷いため、連続して手先を駆使する作業は難しいようです。

年をとると関節がいたんだり、指先が動かしにくくなりますが、日ごろから編み物や裁縫で手先を頻繁に使っていると、筋肉が適度にほぐれて良いのだとか。

 

夏場は裁縫や刺繍にチェンジ

手作りのコースター

夏場は暑くて編み物という気分にならないので、縫い物刺繍にシフトしています。こちらは先日作ったコースター。クッションカバーや、子どもの幼稚園グッズを作ったときに余ったハギレで作りました。

ミシンで作ってしまえば一瞬ですが、手縫いでチクチクと塗わないと得られない達成感があります。子ども用のグッズなど、期限が決まっていて作る数が多い場合は手縫いしている余裕はありませんが、こういった緊急性のない小物であれば、時間のあるときにゆっくり作ることができます。

 

やり方が分からない人はキットがおすすめ

手芸なんて、家庭科の授業依頼やったことがないよ…という人の場合、自分で完成系を考えて作り上げるというのはハードルが高いですよね。そんな人には、作り方と材料が入っているキットを使ってみましょう。キットは手芸用品店で購入できますが、初心者向けの分かりやすさで言うと、『FELISSIMO フェリシモ』がおすすめ。

初心者向けキットはもちろんのこと、上達してきたら上級者向けのキットもあるので、作る楽しみがたくさんです。

フェリシモ「コレクション」

月額1,000~2,000円で決められた回数、毎月届くので、それも楽しみの一つになります。基本の練習で作ったものを最後にポーチに仕上げたり、繋げてストールのようにしたりと、実用的な完成品になるのも嬉しいところ。

編み物や刺繍、裁縫だけでなく、レジンを使ったアクセサリー作りや、日本伝統のつまみ細工、切り絵、粘土細工、コラージュなど種類も豊富なので、お気に入りが見つかるはず。

 

ゆったりとした時間を楽しもう

仕事をしていたり、家事・育児に追われていると一日があっという間に過ぎ去っていきます。その間、絶え間なく色々なことを考えているので、私たちの脳は想像以上に酷使されている状態。

スマホが普及したことで、常に色々な情報にもさらされています。

ストレスフルな現代だからこそ、無心になれる趣味をみつけて、自分だけのゆったりした時間を大切にしていきましょう。

 

編み物や手芸が苦手という人は、塗り絵もおすすめ↓

この記事が気に入ったらフォローしよう!

こちらの記事も人気!