みなさんにとって傷つく言葉は何ですか?うつ病になると、ちょっとした一言にも傷つき、自分を責めて体調を崩してしまうことがあります。今回はそんな時はどうしたらいいのか?私が経験したことをもとに考えていきます。

私のうつ病を加速させた言葉

仕事や家のことをすべて完璧にこなそうと無理をしすぎていた私は、うつ病と診断される少し前から体の不調に悩まされていました。それでも、仕事をするうえで笑顔でいなければと、本当は人と話すのも億劫な状態なのに無理に笑顔を作っては、明るくふるまっていました。

そんなときに、会社の同僚とこんな会話がありました。

同僚

お子さんが小さいのにフルタイムなんて仕事が好きなんですね。

仕事が好きというより、経済的な理由のほうが大きいかもしれないです。

 

同僚

じゃあ、この仕事でなくてもよくないですか?パートとかにしたら?

・・・そうですね。たしかにパートでもお金は稼げますよね

 

この時を境に、私は自分が働くことへの疑問を感じ始めたのです。長い時間を保育園で過ごさせている息子への罪悪感や、迷惑をかけている主人への申し訳なさ。そういった考えはどんどん加速し、この言葉を言った同僚が「おまえはこの仕事にいらない」と思っているんじゃないかという被害妄想ともいえる考えに覆われていったのでした

もうここまでくると、うつ病の症状はひどくなる一方で、仕事で何をするにも私がやっていることは意味がないのではないか…という考えに取りつかれて、仕事の手が止まってしまうこともしばしばでした。

結局その出来事がきっかけとなり、体調不良は悪化の一途をたどり吐き気やめまい、食欲不振、頭が働かない状態に陥った私は休職することになります。休職するころには働くことの意味を考える余裕すらなく、ただ生きているのが精いっぱいでした。

うつ病の症状が改善してきてから、私は考えてみたのです。何がうつ病のきっかけになったのか?ということについて。その原因はさまざまですが、一番のきっかけは同僚の言葉だったことに気づきました。

なぜあんなに傷ついたのか?
どうすればあの言葉に取りつかれずに済んだのか?

私なりに考え、そのときのことを教訓に傷つく言葉を言われたときの対処法を実践しているので、それをご紹介します。

 

どのくらい傷ついた?を書き出してみる

まず、その言葉でどのくらい傷ついたかを書き出してみます。その言葉で感じた感情や思いだけでなく、自分がどのような状態に陥ったのかまで書いていきます。先ほどの同僚から言われた言葉で傷ついたときのことを例に、書き出してみると次のようになります。

【傷つき度合い】

  • 言われたことが頭から離れなくなった
  • 不眠がちになり、仕事が手につかなくなった
  • その同僚と話すのが嫌になった
  • 言われたことを考えると涙が出て、吐き気をもよおす

【言われたことに対する感情】

  • 馬鹿にされている気がした
  • 女なんだから働くより子育てしろと言われている気がした
  • この仕事でなくてもいいだろうといわれている気がした
  • 自分は不要だと言われている気がした
  • 子供に寂しい思いをさせているのではという罪悪感
  • 私は母親としての役目を果たせていない?ダメな母親?
  • 主人も同じように思っているんじゃないかという疑惑
  • でも、男の人だって仕事優先じゃない!なんで女はこんな風に言われなければいけないの!という反論
  • 本当はこの仕事が好きだという本当の気持ちに気づいた

書き出してみるとこのような感じです。これらの事実をもとになぜここまで傷ついたのかを考えていきます。

 

傷つく理由を考えてみる

傷つき度合いから考える

過去に同じくらい傷ついた出来事がなかったか振り返ってみます。私の場合は、実の父親に大学合格を「まぐれだ」と言われたときが思い当たります。

それまで寝る時間も惜しんで頑張っていた努力をすべて否定された気分になって、とても傷ついた記憶です。その時もしばらくの間頭からその言葉は離れず、自分は努力が足りなかったのか…その大学に入る価値はないのか…と思い悩むほどでした。

つまり、私は自分の努力を否定されると傷つきやすいようです。そして、相手の言い分にも一理あると認める気持ちがある分、本当のことを言われている気がして傷つくのです。きっと自分で「そんなことない!」と自信をもって言えることであれば、そこまで傷つかないのでしょう。また、この人はきっと私の努力を分かってくれていると思っていた人に否定されると落ち込む傾向があるようです。

 

傷ついたときの感情から考えてみる

傷ついたときの感情から考えてみると、「~な気がする」が多いことに気づきます。つまり言葉としては言われていないけれど、その言葉の裏に隠された真意を自分で推測して勝手に傷ついているともいえます

なぜそうなるのか?それはその陰に普段から考えないようにしている私自身の「子供を預けて働くことへの疑問」という思いが、同僚の言葉で刺激されたからでしょう。

【痛いところを突く】という言葉がありますよね。自分でも割り切れずにいる悩みを誰かに指摘されると、「そんなことわかってる!」という気持ちや、「やっぱり周りからみてもそうなんだ…」という思いで、その悩みが浮き彫りになるため傷つくのだと私は考えています。

こうやって順に考えていくことで、傷ついたのは私の心の奥底にある悩みが原因だということが分かります。相手がその言葉を言ったからではなく、私がその言葉に反応して、自分の悩みを表面化させたのですね。

そう考えると、まずは自分が抱える悩みと向き合う必要があるというシンプルな結論に至ります。その言葉を言った同僚に対する嫌な気持ちと、自分の悩みを切り分けることができていればきっと感情の渦にとらわれることはなかったのではないかと今になって思います。

 

傷ついた言葉ノートを作っておく

誰かの言葉に傷つくとき、それは自分が考えたくない心の本心を相手が突いてきているからと言えるのではないでしょうか。自分が傷ついたときの感情やその度合いを記録しておくと、なぜそんなに傷ついたのかを後で振り返り、傷つくときの心の癖というものが分かります。日記をつける習慣があれば、一緒に記録しておくといいですね。みなさんも傷つく言葉を言われたら、一度自分の心の状態を見つめなおす機会ととらえて、向き合ってみましょう。

 

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