うつ病の治療は人それぞれで、飲んでいる薬も違えば治療期間の長さも千差万別です。だからこそ治療を始めて半年で良くなったという人の話を聞くと、「なんで自分はいつまでも良くならないんだろう?」という不安にさいなまれますよね。かくいう私もそんな悩みを抱えていました。今回は、抗うつ薬を飲んでいるのに全然効果が感じられない…という不安を私が乗り越えたきっかけをご紹介します。

抗うつ薬を飲んでいるのに効果がない?

抗うつ薬を飲み始めて半年は症状の改善が順調で、このままいけば1年くらいで薬をやめて普通の生活に戻れるんじゃないかな?という期待がありました。

しかし、下の図を見てもらうと分かるように、復職をきっかけにまたもやウツのどん底に舞い戻ってしまった私…。

抗うつ薬の経過

これまで飲んでいたレクサプロに加えてエビリファイが増えたり、なかなか体調が回復しなかったりでかなり落ち込んでいました。👉詳しいお薬の経過はこちら

 

特に2016年の夏ごろは全く症状の改善が見られず、

ちゃんとお薬も飲んでいるのに、なんでこんなに効果がないの?

という焦りが増すばかり。そうなると、お薬自体があってないのではないか?むしろお薬を飲んでいるせいで体調が悪くなっているのではないか?と抗うつ薬が悪いかのような思いが頭をよぎります

 

ネットで検索してみると、『うつ病の治療に薬は無意味』といった内容の記事や本まであり、やはり抗うつ薬が良くないのではないか?という疑念はますます強くなりました。

 

ただ、最初に結論を述べておくと、『うつ病の治療に抗うつ薬が無意味』という話はそのまま鵜呑みにしてはいけないということ。

長く抗うつ薬を飲んでいる人の場合、治療期間が長引くことで不安になるかもしれませんが、こういった話を鵜呑みにして急にお薬をやめてしまうというのが一番良くありません

 

タイトルで煽る本やネットの記事は数多くありますが、そのタイトルだけに踊らされず、しっかりとその内容に目を向けましょう。

 

『うつの8割に薬は無意味』は本当か?断薬した私が思うこと

私が『抗うつ薬を飲んでいるのに全然効果が感じられない…』という大きな不安を乗り越えたきっかけは、『うつの8割に薬は無意味』という本です。

 

うつの8割に薬は無意味だと分かっても薬をやめなかった理由

でも、この本を読んだからといって抗うつ薬を飲むのをやめたわけではありません。本の内容は「なるほど」と思えることが多かったのですが、自己判断で薬をやめてはいけないということも本の中に書かれています。

 

では、この本を読んで何が変わったかというと、

  • 自分が付き合っている『うつ病』とはどんな病なのか?
  • 抗うつ薬が無意味なのはどんな人なのか?
  • 抗うつ薬が無意味なら何をしたらうつ病は良くなるのか?

という情報を自分の中で消化し、うつ病との付き合い方考え方を見直すためのエッセンスとして取り入れました

 

セカンドオピニオンではなく生活習慣の改善を試してみた

この『うつの8割に薬は無意味』という本を読んでいると、自分も薬が無意味な部類に入るのではないか?という考えも浮かびましたが、本の中で述べられているようにセカンドオピニオンで理想の精神科医を自分で探す気力もありません。

 

かといって、自分に抗うつ薬が有効なのか、無意味なのかは自分で判断できるものではないですよね。

ですので、この本の中で書かれているうつ病や双極性障害を治すための以下の方法を試してみることにしました。

  1. 睡眠量・睡眠相を管理する
  2. 断酒する
  3. 対人交流を促す
  4. 引きこもり過ぎない(活動量を増やす)

 

この方法が効果のあるものなら薬の量は増えないだろうし、うまくいけば症状が良くなって薬の量が減るかもしれないと考えたからです。

 

この4つを気を付けるというのは、うつ病の症状が悪化するようなリスクはほとんどないので、自己判断で薬をやめるよりも安全です(③と④は頑張り過ぎは禁物ですが…)。

 

指導してくれる医師がいないため、自分のなかでいろんなことを試しました。

などなど、少しずつこれらのことを取り入れてきました。うつ病の症状が酷いと一気に全部はできません。だから2年くらいかけてゆっくりと、じっくりと、取り組んできました。

抗うつ薬の経過

この図で言うところの2016年秋ごろからがそうですね。かなりゆっくりとですが、だんだんと生活レベルが上がっているのが分かります。この結果、半年ごとに薬が減り現在は断薬をして様子を見ている最中です。

 

自己判断での断薬は絶対にやめよう

実際のところ、私自身にとって抗うつ薬が無意味だったかどうかは分かりません。抗うつ薬の効果があったからある程度動けるようになり、これらのことに取り組めたのかもしれないという思いもあります。

 

だから今まさにお薬だけでは効果が実感できなくて悩んでいる人は、自分でできる方法を少しずつ試みてみましょう。ただ、しつこいようですが『うつに薬は無意味』という上辺の情報だけを見て、自己判断で断薬するのだけはやめてください

 

私の経過を見ていただいて分かるように、生活習慣を変えるというのは本当に地道なことなので、短期間で劇的に症状が良くなるということはありません。私も少しずつ時間をかけて、自分の生活習慣を変えてきました。ちりも積もれば山となるです。

ダイエットと同じで、急激な変化を求めれば、そこにはリバウンドの可能性がでてきます。私が休職期間に一度回復したのにも関わらず、復職後にまたウツのどん底にまで落ちたのは回復を焦り過ぎた故のリバウンドだったのではないかな?と思っています。

 

不安を乗り越えるには真実を知ること

不安というのは『よく分からない』『見通しがたたない』から湧き上がるもの。うつ病や双極性障害の人の中には薬が無意味な人もいるという事実を知ることで、「薬だけに頼らず自分でできることは何か?」を考えるきっかけが生まれます。

私もこの本の影響で、薬だけに頼り切らず自分でできることを実践し始めたころから、「抗うつ薬が無意味なんじゃないか?」という不安が無くなりました

 

医師に処方された薬を受動的に飲み続けるだけでなく、いろんなことを実践しているからこそ「自分でもできる限りのことはやっている」という自信のようなものが生まれた感じですね。

 

もし私のようにお薬だけの治療に壁を感じているのであれば、ぜひ『うつの8割に薬は無意味』を読んでみてください。自分が付き合っているうつ病という病気が抱える闇を知り、自分でできることは何か?を考えることこそが、うつ病の回復に向けた一歩になるはずです。

 

 

 

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