うつ病と診断されたころ、家事に育児にいっぱいいっぱいになっていた私のストレス発散方法と言えば、夜寝る前の晩酌でした。そのころはそれが当たり前でしたが、うつ病の治療をより効果のあるものにするには、禁酒・断酒が不可欠です。

その晩酌は日課?それとも依存?

『依存』と聞くとどうしても『アルコール依存症』を思い浮かべてしまいますが、そこまでいかなくても毎日の飲酒が習慣になっている人は、アルコール依存症への入り口に立っているとも言えます。

特に以下の項目に当てはまる人は、いつか依存症になってしまう可能性が。

  • 毎日お酒を飲まないと落ち着かない
  • ちょっとの量では満足できない
  • 記憶をなくすまで飲むことがある

飲酒が日常的だと自分で意識することはほとんどないので気付かないことが多いのですが、自分は酒好きだという人はかなりの確率で上記に当てはまるのではないでしょうか?

かくいう私も、出産前は頻繁に友人や会社の同僚と飲みにでかけていましたし、飲みに行かない日は自宅で晩酌をするのが日課でした。当時の私はそのことに何の疑問も抱いていませんでしたが、今思うと軽い依存傾向にあったのだと思います

実際、子どもを妊娠したときにお酒を断ったのですが、お酒を飲めないことへの物足りなさ落ち着かなさを感じていました

 

でも、この物足りなさや落ち着かなさというのは、好きだから感じているものだと言い切れないということ。無いと落ち着かないのだから好きに決まっているだろ!と思う人は、お酒のどんなところが好きかよく考えてみてください。

特に以下のような理由が大きい人は、お酒が好きなのではなく『お酒を飲むことで摂取したアルコールという物質の作用』を求めているのであり、趣向というより依存に近いと言えます。

  • 飲まないと落ち着かないから
  • 飲めば辛いことを忘れられるから
  • 飲むことで気分がよくなるから
  • 寝つきが良くなるから

 

私も自分はお酒が好きだと思い込んでいましたが、よく考えてみれば仕事や人間関係のストレスを発散させるためにアルコールの力を借りていたのだと今なら分かります。

 

私のように、飲酒は日課だと思っている人は、自分はお酒に依存しているのではないか?ということを一度ゆっくり考えてみましょう。

 

お酒の飲み過ぎが加速するうつ症状

お酒を飲むと気分が良くなったり、ハイになったり、嫌なことを忘れられたリと、うつ病の症状とは真逆な作用があることから、うつ病になってからも気にせずお酒を飲んでいる人もいますよね。

しかし、お酒を飲んでいる間はいいですが、体内からアルコールが抜ければもとの状態に戻るので、またアルコールの症状を求めてお酒を飲むことになります

アルコールは長期的には、抑うつ傾向を高める効果をもたらします。
一時的に気分がアップしたように感じても、連用すればむしろ、うつの症状を強めてしまう結果になるのです。

引用:なぜ「うつ」の人はアルコールを飲もうとするのか? | 特定非営利活動法人アスク

このように、お酒を連続的に飲むことはうつ症状を増長させてしまう可能性があるんです。うつの辛さからアルコールに走る人もいますが、むしろ逆効果。寝酒としてお酒を飲んでいる人も、お酒を飲むことで眠くはなりますが、睡眠の質は低下するため睡眠障害の根本改善にはなりません。

特にアルコールへの依存が高い場合、その離脱症状によってイライラ不安不眠集中力の低下といったうつと似た症状が現れることがあるため、お酒を飲まないほうが辛さを感じてしまい結局飲んでしまうという悪循環に陥っている人もいます。

お酒を断つことで起きる離脱症状は一時的なものなので、長年治療していてもうつ病の症状が改善しないという人はまずお酒を断つことで克服の兆しが見られる可能性があります

うつ病になる前から大量の飲酒をする習慣があった人の場合、そもそも『飲酒』が抑うつ症状の原因だったなんてこともあるようなので、ぜひお酒との付き合い方を見直してみてください。

 

抗うつを飲むならお酒はNG

うつ病の治療で抗うつ薬を処方されている人の場合、処方時に医師から「お酒と一緒には飲まないでね」という説明を受けているはず。

これは抗うつ薬に限らず、どんなお薬もお酒と一緒に飲んではいけません。

ただ、うつ病の場合は治療期間が長期にわたることが多く、毎日お薬を飲むことに慣れてくると「お酒くらい飲んでも平気でしょ?」という慢心が芽生えてしまうことも。実際のところ、お酒を飲んで2~3時間経っていれば平気そうな感じがしてしまいます。

 

しかし、どんなにお薬に慣れていたとしても、お酒と一緒になることで思わぬ副作用が起きることもありますし、そういった副作用がない場合も、自覚がないだけで薬の効果が低下していたり、むしろ症状が悪化したりということが

 

うつ病をしっかり治したいというのであれば服薬中はお酒を断つのがベストです。また、うつ病の症状が良くなり、お薬が必要なくなったとしてもお酒の量や頻度には気を付ける必要があります。

 

お酒をやめて実感した効果

うつ病と診断された当時、毎日の晩酌が習慣でしたが、うつ病治療をきっかけに断酒に踏み切りました。断酒することで私が実感している効果は以下の通りです。

  • お腹にガスがたまることが減った
  • 胃酸の逆流がなくなった
  • お肌の荒れがなくなった
  • 心臓がドクドクと波打つことがなくなった
  • 頭がすっきりするようにった
  • お酒にかかるお金が節約できた
  • お酒に頼ることなく人と向き合うようになれた

 

現在はお酒を欲しいと思うことはなく、なぜ以前はあれほどお酒を飲むことの必要性を感じていたのか不思議なほどです。たまにお付き合いで飲むこともありますが、その場合もビール2杯程度など、以前の酒量からは想像できないほど少なくなっています。

 

まずはお酒を飲む頻度を減らすところから

実際、私もうつ病の診断を受けた当時は日常的にお酒を飲んでいたため、お酒を断つのにかなり苦労しました。どうしても飲みたくて、罪悪感を感じながらもお薬を飲むのをさぼって晩酌をした日もありました。

お酒に依存していると、飲んではいけないと分かっていながら、自分でコントロールできない部分があるため、ある日を境に完全にお酒を止めるというのは難しいかもしれません。

しかし、1週間に1回だけにする、どうしても飲みたいときはノンアル商品を活用する、お薬を飲んでいる場合は飲酒から服薬までの時間を十分に空けるなどの工夫をすることで、少しずつお酒から離れることはできます。

どうしても自力でやめられないというときは医療機関に相談しましょう。まずは、自分がお酒に依存しているのではないか?という自覚を持つことが大切です。

毎日当たり前のようにお酒を飲む人も、そのお酒が本当に必要なのか?本当に心から飲みたいと思って飲んでいるものなのか?に向き合うきっかけをくれる、断酒を意識する人にぴったりの本です👇

 

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