私がうつ病と診断されたのは、2015年になってすぐのことです。常に、何かしらの不調を抱えていた私は、整体に行ってみたり、頭痛外来に通ってみたりと手をつくしていましたが、その症状は一向によくなりませんでした。むしろ、日を追うごとにひどくなる一方…あるとき、理由もないのに涙が止まらなくなったことをきっかけに心療内科を受診したのです

不調は体からのSOS

うつ病と診断された当時、私には「不調」がいつもまとわりついていました。忙しい人ほど、この不調をないがしろにしがちです。

  1. 最初はちょっとした頭痛やだるさ。
  2. このくらい平気。そのうち治る」と言って見逃す。
  3. 症状が慢性的になると、「いつものこと」と気にもとめなくなる。

以前の私は、この流れでどんどん『平常の状態=体調の悪い状態』になっていっていました。うつ病になった今だから言えるのですが、こういったちょっとした不調は体からのSOSなんです。放っておくと、うつ病などの精神疾患だけでなく、他の病気につながることもあります。

 

そんなときは放っておかずに、少し仕事を早く切り上げたり、家事をサボってゴロ寝したり、マッサージに行ってみたり、自分の体をいたわってあげることが大事。

 

私は、いろいろなものを放置してうつ病にまでなってしまいました。今回は、私がうつ病になったときの症状をご紹介しますが、1つでも思い当たるな…という人は少しだけ自分を労わる時間を増やしてみましょう。

 

もし、ほぼすべてに当てはまり、2週間以上ずっとその状態が続いているというのであれば、医療機関を受診してください。

初めて心療内科を受診する人はこちらを参考にしてください👇

 

慢性的な疲れと区別がつきにくい症状

私がうつ病と診断された時期は、イヤイヤ期の息子を保育園に預け、フルタイムでバリバリ働いていたころでした。

 

朝早くに起き、家事、子どもの世話をし、自転車で保育園に息子を連れて行き、満員電車に揺られ、仕事に行く。職場では、定時に上がれるように効率のいい働き方を常に考え、ピリピリとした精神状態で働いていました。

 

仕事が終われば、急いで電車に乗り込み、保育園に向かい、子どもを連れて買い物、帰宅したらまた家事に子どもの世話、寝かしつけ、夜泣きによる睡眠不足。

 

ゆっくり眠れないせいもあり、体はいつも疲れていて、頭もぼーっとした状態。これが当たり前のような感じで、以下のような症状が続いていても、「なんだか疲れが抜けないな…」くらいにしか思っていなかったのです。

  • 頭痛(ほぼ毎日)
  • だるい・体が重い
  • 食欲の低下
  • めまい
  • 吐き気
  • 眠れない(不眠)
  • 寝ても疲れが取れない

疲れていれば、体がだるくなることもありますし、食欲が落ちることもあります。

私の場合は、子どもを産んでからというもの、授乳や抱っこの影響で慢性的な頭痛に悩まされていたので、頭痛が続いてもそれを異変だとはとらえなかったんですよね。

頭がうまく回っていなかったせいもあってか、めまいや吐き気、不眠の症状があっても、全て「疲れ」で片づけていました。次第にその状態が当たり前になり、自分が疲れているとも思わないほどに。ここまでくると、「疲れているから休もう」という意識さえなくなります。

 

この症状が続いているあなたへ

単なる疲れ」で片づけずに、少し立ち止まって自分の体と向き合ってみましょう。慢性的な疲労はうつ病だけでなく、心筋梗塞などのリスクも高まります

「疲れ」は体が正常にSOSを出している証拠。このSOSさえなくなった時が危ないのです。

 

「自分はできない人間?」と勘違いしやすい症状

うつ病というと、「気分が落ち込みがち」というのが有名ですよね。ただ、この症状があったとしても「自分はうつ病かもしれない」と思う人は少ないのではないでしょうか?

 

そもそも、うつ病でなくても人は落ち込むものですから、それが「病気のせい」だとはなかなか気づかないですよね

 

特に仕事をしている人の場合、うつ病が原因で思考が停止すると、仕事が滞ってしまったり、ミスが増えたりします。そうなると、「自分は仕事ができない人間なんじゃないか?自分はなんてダメな人間なんだ」という気持ちに…ここで上司や同僚から注意されると、さらに気分は落ち込んでいきます。

 

以下の症状は、単なる自信の問題ではなくストレスの影響が大きい、または軽いうつ状態の可能性があるので注意が必要。

  • 朝起き上がるのが辛い
  • 判断能力・記憶力の低下(頭に靄がかかったような状態が続く)
  • 自信が持てない
  • 人に話しかけるのが怖い
  • 許可をもらわないと行動するのが怖い

 

これらの症状が実際にどのように影響するかというと、私の場合は

朝起きられなくなり、遅刻ばかりしてしまう自分を責め、

判断も決断もできなくて、仕事が進まず、

タスクを忘れてしまってミスを連発、

それも相まって自信を喪失し、

こんなに仕事が遅い自分を周囲の同僚は迷惑に思っているんじゃないか?と考えて、話しかけるのが怖くなり、

誰かが話をしていると自分の悪口を言っているのではないかと不安になり、

ミスをするのが怖くて、全てにおいて誰かに確認・許可してもらわないと仕事ができない。

といった感じでした。

 

これらの症状は、ある意味「自分の能力」や「気の持ちよう」で片づけられそうに見える問題なので、私も「自分の努力が足りないせいだ」と思い、仕事を効率よくするためのビジネス書や、落ち込んだ気持ちを何とかしようと自己啓発本をたくさん買いました。

しかし、この買った本すらも頭に入ってこないので、さらに自己嫌悪に陥っていくという負のループのどん底に…今の私からあの時の私に言ってあげたい。

うつママ

一回立ち止まってみようか。

 

この症状が続いているあなたへ

「完璧にできなければいけない」、「できないやつと思われたくない」、などと気にし過ぎていませんか?そう考えすぎて、少しずつできないことが増えていませんか?息苦しくありませんか?

自分のことを責め過ぎてしまう人は、まず「今ある自分」を受け入れることを考えましょう。周りに受け入れられことよりも、まず自分が自分のことを大切に思うことが肝心です。

疲れた現代人にこそ『反応しない練習』を。悩みが消える考え方

 

「疲れ」や「気持ちの問題」では説明がつかない症状

ここまでは、「疲れ」や「気持ちの問題」と考えれば、説明が付くような症状でしたが、以下のものはそれだけでは説明がつかないものです。

 

これらの症状に2週間以上悩まされている人は、医療機関を受診しましょう。

  1. 意図せず流れる涙
  2. 以前楽しめていた趣味が楽しめない(読書やテレビ、音楽など)
  3. 活字が読めない
  4. 食べたいものが分からない、味が分からない、おいしいと感じない
  5. 買い物ができない
  6. 冷や汗をかき、心臓がバクバクし、息がうまくできないことがある

 

初めて心療内科を受診する人はこちらを参考にしてください👇

 

では、それぞれについて私の経験を踏まえ、どのような状態になるかをご紹介していきます。

1、意図せず流れる涙

誰しも悲しいこと、辛いことがあると涙を流します。しかしうつ病では自分の意思とは関係なく涙があふれ出てくるときがあります

私の場合、バス停で並んでいるとき、電車に揺られているとき、息子と遊んでいるとき、特に理由が思い当たらないときでも涙が流れることがあり、

――なんか、私ちょっとおかしいんじゃないかな?

と気づくきっかけになりました。

 

2、以前楽しめていた趣味が楽しめない

人によってストレスの発散方法は違いますが、その方法が趣味である人は多いのではないでしょうか?

私の場合は、カラオケや映画、読書、知らない町の散策なんかが好きだったのですが、うつ病になってからは、どれもこれも「やりたい!」という意欲を持てなくなりました。

 

音楽は聞けなくなり、映画も観れず、読書もできない、外に出ることができない。

できない尽くしです。

 

「趣味への興味がなくなり、他に新しい趣味ができた。」というのであれば問題はないでしょう。でも、いろいろなことに対する興味が薄れ、自分の趣味でさえも楽しめないというのであれば注意が必要です

 

3、活字が読めない

うつ病になった人の体験談で、活字が読めなくなったというのはよく聞く話です。読めないというよりも、頭に入ってこないと言ったほうが近いでしょうか。

この症状は、資料を読むことが多いお仕事やパソコンを使ったお仕事をしている人にとってとても深刻で、仕事がまったく進まなくなります。思考力が低下しているうえに、文字が頭に入ってこないとなると本当にお手上げ。

 

文章を1行目から読んでみるも、頭に内容が入ってこなくて、もう一度最初から読み直す。そんなことをしているうちに、午前中が終わってしまいお昼の時間を迎える。なんてこともありました。

 

4、食べたいものが分からない、味が分からない、おいしいと感じない

うつ病では食欲低下という症状がありますが、単に「食べたくない」というだけでなく、食べたいものが分からなくなります

これまで好きだったものを食べても、なんだか砂をかんでいるような感覚で、「おいしい」という気持ちがわきません。だから、食べる意欲が低下するのかもしれないですね。

うつ病の症状が出始める前、育児や家事、仕事に追われる私が唯一楽しみにしていたのが、ランチタイム。毎日好きなお店を選び、好きなものを食べ、好きな本を読む。自分のためだけに使うお昼の時間が楽しみで仕方なかったのですが、それはうつ病になったことで一変しました

 

ランチで食べたいものが分からず、いろいろなお店の前をウロウロしてみるも、食べるものを決められず…そうこうしているうちにお昼休憩の時間が終わりそうになるので、「とにかく何か食べなければ!」と焦って近くにある牛丼店に入ったり、コンビニのおにぎりで済ませたり。

家に帰っても、何を作っていいか決められなくて、ただキッチンで呆然としてしまう日々でした。

 

食欲」は3大欲求の1つ。この欲求が低下するということは、かなり深刻な体からのSOSです。食欲低下が長引くようなら、うつ病に限らず、何かしらの病気が隠れていることがあります。

そのまま放置すると、必要な栄養が摂れずに免疫の低下や、さらなる病気を引き起こすこともあるので、医療機関を受診するようにしましょう。

 

5、買い物ができない

食べたいものが分からない、何を作っていいか分からないというのは、うつ病による思考力の低下や意欲低下によるものといえます。

それと同じように、スーパーで買い物をしようとしても買い物ができないという症状にも悩まされました

 

そもそも何を作るかを決められていないので、何を買っていいかも分からない

記憶力も低下しているので、家にある食材や調味料を把握できず、何とか買い物をしても家にストックがあるものを何個も買ってしまい、逆に必要なものを買えていないなんてことがよくありました。

何よりもつらいのが、たくさんの商品が陳列してあるスーパーの棚を見ていると、眩暈吐き気におそわれるという症状。何かを買おうと思ってスーパーに行っても、選ぶことすらままならず、諦めて帰るということもありました。

 

6、冷や汗をかき、心臓がバクバクし、息がうまくできないことがある

これらのうつ病の症状により、日常生活や仕事をするのがかなり困難な状態だったのですが、「これまでできたこと」ができないことで焦りを感じるときがあります。

たとえば、

「今日の〇時までに報告書をあげなければいけない」

というタスクがあったとして、うつ病で思考力、判断力が低下していると、文章を書くことがとても難しいため、時間までに書くことができません。

 

文章を書くというのは、何を書くか前後の脈略から考え、さらにはどう書くかを決め、まとめるという作業の繰り返しですからね。

その作業ができないとなると、体から冷や汗が出て、動悸が激しくなり、息が上手くできなくなるのですパニック障害の症状に近いですね

 

うつ病の人の中にはパニック障にも悩まされているという人が多くいます。スピーチやプレゼンで緊張して心臓がバクバクするというのはよくありますが、普段の仕事でもこのような症状に悩まされるようなら、医療機関を受診することをおすすめします。

 

うつ病特有の症状が顕著になる前にストレスケアを

人は一生懸命に生きていれば、誰でも疲れることはあります。でも、その不調が長く続くようなら、「このくらい平気」と軽く見ず、しっかりケアしてあげましょう

  • 手を抜く工夫
  • 周りの評価よりもありのままの自分を大事にする
  • たっぷり休息(睡眠)をとる
  • マッサージや整体、温泉でリフレッシュ
  • 趣味の時間を持つようにする
  • 悩みや不安をため込まず吐き出す

などなど、仕事や家事、育児よりも自分」を優先するようにシフトしていきましょう

 

ちょっとした心の不調は自律神経の乱れからくることが多いです。いつものお茶を自律神経を整えるハーブティーに変えるのもおすすめのケア方法👇

 

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