うつ病になると、何もやる気が起きない、体のだるさが抜けない、動くことすらままならない状態になってしまいます。それだけではなく、頭痛や眩暈など体にも症状がでますね。見た目には何ともないように見えるけれど、本人はとてもつらい状態です。これは心のエネルギーが足りていないと考えると分かりやすいかもしれません。

うつ病は心のエネルギーが足りない状態

うつ病なのにあの人元気だよね?笑ってるからもう平気なんじゃない?と言われることってありますよね。でもそれってちょっと違うと思うんです。

骨折などの場合、手術をして、ギプスをして、リハビリをして…と明らかに大変そうなのは見て分かります。でも、世の中には見た目には分からない病気や障害ってあるんですよね。

健康そうにしているけれど実は片耳の聴力がないとか、実は義足だとか。うつ病もそういった病気の一つです。

車で例えてみると分かりやすいです。

うつ病でお風呂に入れない理由

どれだけガソリンが満タンでも車が故障していたら動かないですし、故障してなくてもガソリンがなければ車は動きません。

 

 

心のエネルギーが無くなるまで

  • 心にエネルギーが十分にあれば、家事や仕事もこなすことができます。趣味も楽しめるし、食事だって美味しい。

  • エネルギーは一定の量でしか補充できません。だから休む時間というのがとても大事。

  • 忙しかったり、ストレスが多くていつもよりエネルギーが必要になると、エネルギーの補充スピードが追い付かなくなります。

  • 予備のエネルギーまで使い果たすと、あとはエネルギーが溜まるのを待つしかありません。このエネルギーが溜まるスピードは一定なので、せっかく溜まったエネルギーも一気に使うと、またしばらくエネルギーのない生活になってしまいます。

 

 

うつ病を治すにはエネルギーが戻るのを待つしかない

うつ病でベッドから起き上がれないというのは、日常生活に必要なエネルギーすらも使い果たしてしまった状態と言えます。これが元に戻るまではある程度の時間が必要。

エネルギーが蓄積されるまでは省エネモードを心がけよう

エネルギーが元に戻るまでは

  • 安静にする(エネルギーを溜めることに専念する)
  • 睡眠時間を確保しエネルギー生成が正常に行われるようにする
  • 薬でエネルギー生成を補助する

ということが必要になります。つまりうつ病の治療ですね。

こうやって、ちょっとずつ増やしていったエネルギーで普段の生活ができるようになっていきます。

 

普段の生活ができてもエネルギーの使いすぎには要注意

エネルギーが溜まって、普段の生活ができるようになっても、以前に比べたらまだまだエネルギーは少ない状態なので、少しエネルギーを使うとまたすぐ足りなくなってしまいます。

これが、回復期に体調がいい日と悪い日の波が発生する原因。

 

たとえばの話、エネルギーレベル30%のときに次の3つをしたらエネルギーレベルはゼロになりますよね。

  • 普段の生活:エネルギー10%
  • 家事をする:エネルギー10%
  • 出かける:10%

つまり次の日にはエネルギーが足りなくなり体調を崩し、うつ病の症状が顕著に表れるということ。

当然、エネルギーを使いすぎてしまったら、またエネルギーが溜まるまで待つしかありません。ただ、同じことを繰り返すといつまでもエネルギーが溜まらないため、過ごし方を変えていく必要があります。

エネルギーが溜まるまで(うつ病の症状がよくなるまで)は、いつもより調子が良いと感じる日でも少し活動量を抑えればいいのです。そうやって、自分のエネルギーの限度や使い方を知っていきます。

 

ゆっくり休めばエネルギーの残量が増えていく

最初は調子のいいと感じる日のエネルギーレベルが30%だとしても、治療が順調に進めば徐々にそのエネルギーレベルは40%、50%と増えていきます。

 

それとともに、心にも余裕ができて

  • もしかして本を読めるかも?
  • もしかして人に会えるかも?

という日が出てきます。

少しずつ溜めたエネルギーが多くなれば、少しの活動では枯渇するということは無くなってくるので、徐々に活動的に動いても平気な日が増えます。

 

うつ病の波は自分のエネルギーがどのくらいか気づくチャンス

うつ病の症状がよくなるまでの期間は、治療を開始したときのエネルギーの減り具合、治療に費やせる時間(ゆっくり休める時間)によって変わります。

早い段階で気づけば、エネルギーが元に戻るまで時間はかかりません。しかし、いくら早い段階で気づいたとしても、ゆっくり休む時間が全くとれなかったらエネルギーはどんどん減って症状は悪化してしまいます

 

冒頭に書いたとおり、うつ病は見た目だけではその辛さは理解されにくいです。平気そうに見えるからといって、仕事や家事、育児、人付き合いができるだろうと判断してしまうのは、骨折しているスポーツ選手がそのままプレイさせ続けるようなものです。治療をせず無理し続けるのは痛みを伴いますし、悪化すれば選手生命も絶たれます。

その一方、休んで治療に専念したとしても以前のようにプレイするのは難しいかもしれないし、休んでる間の金銭面の悩みもあるでしょう。

 

ただ、うつ病の浮き沈みを何度も経験するうちに、少しずつ自分の許容範囲というのが分かってきます。うつ病になる前のように、何も気にせず頑張り続けるというのはできないかもしれませんが、しっかりと自分に合った頑張り度合いを理解すれば、生活することも、仕事をすることもできるということ

うつの波で気分が落ち込んだときこそ、前の日にどのくらい活動したのか?最近頑張りすぎていなかったか?と、自分のエネルギーの使い具合をチェックしてみましょう。

 

落ちているときは、エネルギーを使いすぎに気づくチャンスです。自分の最適な活動量を知って、できる範囲で生活していく工夫をしてみましょう。

 

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