昨日、ニュースで見かけた「セロトニン症候群」という症状。うつ病治療中の身としては、「セロトニン」という言葉に過剰反応してしまいます。この症状で女性が死亡したというのだから、余計に気になってしょうがありません。自分の身に起こるかもしれない…と感じたのでセロトニン症候群について調べてみました。

セロトニン症候群とは

台湾で女性が死亡した事例がニュースに

私がセロトニン症候群を知るきっかけになったのが、下記の記事です。原因は抗うつ薬の飲み過ぎのようですが、他にも抗不安薬も処方されていたとのこと。私も、抗うつ薬だけでなく、リーゼという向精神薬を飲むときがあるので不安になってしまいました。このような症例があることを知っていれば、気になる症状が現れたときに、早めに医療機関を受診することができますよね。私と同じようにうつ病で薬を服用中の人にぜひ知っておいてほしいと思います。

セロトニン症候群で死亡、46歳女性は目が勝手に動いていた | MEDLEYニュース

 

見極めが難しいセロトニン症候群の症状

厚生労働省によると、次のような症状が複数ある場合は医療機関を受診するように案内されています。

「不安」、「混乱する」、「いらいらする」
上記の症状に加えて以下の症状がみられる場合。
「興奮する」、「動き回る」「手足が勝手に動く」、「眼が勝手に動く」、
「震える」、「体が固くなる」、「汗をかく」、「発熱」、「下痢」、
「脈が速くなる」など

出典:『重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群』 厚生労働省

手足や眼が勝手に動くというのは分かりやすいですが、他の症状は見極めが難しそうに感じるのは私だけでしょうか?たとえば、不安・いらいらといった症状はうつ病患者によくみられるような症状ですし、そこに発熱や下痢が加わったとしても、単なる風邪かも……ですませてしまいそう。

 

それに、うつ病になってからも仕事をしていた私にとっては、仕事が思うように進まず期限が差し迫っているときなんかは、いつも以上に汗をかいたり、脈が速くなったり、混乱したりということはよくありました。その当時は「セロトニン症候群」という症状があることを知らなかったので、もしなっていたとしても気づかなかったかも……そう思うと、無知とは恐ろしいものだと実感します。

 

何が原因で起こる?

セロトニン症候群は名前から推測できるように、脳内物質であるセロトニンに関係しています。脳内のセロトニン濃度が高くなりすぎることで起こるようです。主にSSRIと呼ばれる抗うつ薬を過剰に摂取したり、他の薬と併用したときにも発症すると言われています。

参考文献:『重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群』 厚生労働省セロトニン症候群 | 快適.Life

うつ病治療の薬が主な原因ということで、以下のとおり症状が現れるのは服薬後に多いようです。

セロトニン症候群は、服薬開始数時間以内に症状が表れることが
多いです。服薬を中止すれば、通常は 24 時間以内に症状は消えます
が、ごくまれに横紋筋融解症や腎不全などの重篤な結果に陥ること
もありますから注意が必要です。

出典:『重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群』 厚生労働省

 

セロトニン症候群についての疑問点

私が飲んでいるレクサプロでは起こる?

やはりまず気になるのは自分が飲んでいる薬でもセロトニン症候群になる可能性があるかということ。私が飲んでいる抗うつ薬は『レクサプロ』というもの。これはSSRIなので、多量に摂取するとセロトニン症候群になる可能性がある薬の1つなもよう。しかし、基本的に適正な量を守って服用する場合にはその可能性は低いようで、以下のように他の薬と併用するときに注意が必要なようです。

SSRIやSNRIを単独で適正に服用する限りではセロトニン症候群の発生確率は極めて低いですが、セロトニンを増やす薬剤と一緒に飲むことで増強される可能性がありますので薬局でも併用には注意する必要があります。

出典:SSRIやSNRIによるセロトニン症候群の初期症状・治療薬 | ファーマシスタ

以下のサイトで、セロトニン症候群になる可能性がある代表的な薬や併用注意なものについて詳しく記載されているので、気になる人はチェックしてみてください。今思えば、お薬をもらうときに薬剤師さんが「お薬をのんでいて、気持ち悪くなったり気になる症状はありませんか?」と毎回確認してくれるのは、こういった症状を早期に発見するためなのかな?と。聞かれるたびに、いつもと同じ薬なんだから毎回聞かなくても……と思っていたことを反省です。

 

薬剤師専門サイト『ファーマシスタ』

 

似たような症状の悪性症候群って?

セロトニン症候群について調べていると目にするのが「悪性症候群」というもの。こちらもうつ病で薬を服用している人なら知っておきたい症状です。主に抗精神病薬の服用で起こる副作用のようですが、その症状はセロトニン症候群と似ていて、以下のような症状があるとされています。

「他の原因がなく、37.5℃以上の高熱が出る」、「汗をかく」、「ぼや
っとする」、「手足が震える」、「身体のこわばり」、「話しづらい」、
「よだれが出る」、「飲み込みにくい」、「脈が速くなる」、「呼吸数が
増える」、「血圧が上昇する」

出典:『重篤副作用疾患別対応マニュアル 悪性症候群』  厚生労働省

この悪性症候群の場合はうつ病治療に関わらず、他の治療薬でも発症したり、減薬のときに発症したという症例もあるので注意が必要です。

あらゆる抗精神病薬は、悪性症候群を引き起こす可能性があり、ほかにも
抗うつ薬、抗不安薬、パーキンソン病治療薬、制吐剤などの消化機能調整薬
による発症が知られています。また、医薬品の新規の投与や増量だけでなく、
パーキンソン病治療薬の減薬による発症も報告されています。

出典:『重篤副作用疾患別対応マニュアル 悪性症候群』  厚生労働省

 

うつ病治療中だからこそ気を付けたい薬の管理

飲み忘れや重複して飲むことを避けるのが大事

まず、うつ病治療中の人は、薬の服用によって「セロトニン症候群」や「悪性症候群」になる可能性があることを知っている必要があります。症状を知っていなければ、単なる風邪やうつ病の症状の1つとして見過ごしてしまう恐れもありますからね。

 

そして何よりも、薬を過剰摂取しないためにもお薬の管理が大事。飲み忘れたからといって、次のお薬の時間にまとめて飲むなんてことはやめましょう。また、自分の意思とは裏腹に、うつ病の症状が酷いと薬を飲んだかどうかあやふやになることもあります。これこそ、薬の過剰摂取を招く最大の要因のような気がしますね。そういったことを防ぐためにも、一緒に暮らしている人にもチェックしてもらったり、自分でできる対策をとっていきましょう。

 

お薬ポケットの活用で服薬を忘れない

飲み忘れや、飲んでしまったのにもう一度飲んでしまうということを防ぐには「お薬ポケット」が便利です。基本的に、私は夕食後に1回の服用なので管理しやすいほうですが、やはりうつ病の症状がひどいときには、寝る前に「あれ?薬のんだっけ?」みたいな時があったり、通院の日になって薬が余っていてどこかで飲み忘れていたんだな……と気づくパターンもありました。

 

外出先で飲む必要がある人ならピルケースのほうが持ち歩きできるので便利ですが、自宅で療養中という場合は、こういった壁掛けタイプが忘れにくくておすすめです。

 

スマホアプリも使いやすい

お薬ポケットを使っても、薬を飲むタイミングを逃してしまっては元も子もありませんよね。どうしても忘れてしまいやすいという人は、スマホアプリでアラーム設定しておくのがおすすめです。最近では、自分や家族のお薬を管理する機能のあるアプリも出ているので、アラームだけでなく薬の管理もしたいという人は以下のようなアプリも試してみるといいですね。ちなみに、私はいろいろな機能があっても、結局使わないことが多いのでシンプルにアラーム設定のみでやっていました。

ユーザー登録がいらないタイプ

自分でお薬を登録して、アラーム設定や服用をチェックする機能があるアプリです。ユーザー登録など面倒な設定がないので、本当に薬の管理だけがしたいという人向け。最近では処方箋をアプリから受け付ける機能を搭載したアプリが増えているので、そういった機能はいらないという人におすすめです。

 

 

薬局の登録が多くて使いやすいアプリ

アラーム設定や服用チェックだけでなく、アプリから処方箋の受付ができるタイプのアプリです。この手のアプリは自分の住んでいるところの近くに対応している薬局がないと意味をなさないのですが、EPARKなら全国で対応している薬局が8,000件あるのでヒット率が高いです。東京都内だからかもしれませんが、私も検索してみたところ他のアプリに比べて家の近くの薬局が検索で結構ヒットします。

 

メジャーなところだとウェルシア薬局やクオール薬局が対応しているようですが、他にも個人と思われる薬局が検索結果に出てくるので、おすすめ。アプリだけでなく、ウェブでも受け付けしているので使いやすいのではないでしょうか。

 

 

日本調剤を利用している人向け

2016年12月現在、日本全国に555店舗薬局を展開している日本調剤。日本調剤の対応店舗であればアプリからの処方箋受付ができます。お近くに日本調剤の薬局がある人におすすめです。

 

クリエイト薬局専用アプリ

関東・東海地方に展開するクリエイト薬局を利用している人なら、こちらのアプリで処方箋受付ができます。残念ながらAndroid版は見つけられなかったので、対応されていないようです。

 

お薬手帳の重要性

最近では薬の処方時にお薬手帳を持参することで薬代が安くなるという制度もでき、お薬手帳の持参を推奨するような働きかけもあります。いつも同じ病院にだけ行っていると、同じ薬の処方だし……なんて考えてしまうときもありますが、こうやって実際に死亡した症例を見ると、改めてお薬手帳の重要性を認識しますね。

 

一部の薬局ではスマホアプリから処方箋受付をしてくれるようになっているところもありますが、どうせなら病院で処方されたら、そのデータが自動で登録されて、履歴が個人で確認できるようにならないかな?なんて思ったりします。体に関わる大事な情報だからこそ、受診した病院に関わらず、個人に紐づけて一元管理されるようになってくれると嬉しいですね。

 

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