うつ病などの精神疾患と深い関係があるとされるのが自律神経です。この自律神経の乱れが様々な体の症状としてあらわれ、精神疾患に繋がるとされています。それでは、その自律神経のバランスが取れている状態とはどのような状態なのでしょうか?バランスが取れている状態を知ることで、自律神経の乱れから起こる症状を見極めましょう。

交感神経と副交感神経の2種類からなる自律神経

自律神経とは?

自律神経は次の2種類の神経からなります。

  1. 交感神経
  2. 副交感神経

交感神経と副交感神経にはそれぞれ得意とする分野があり、体が受けるストレスや環境の変化といったものに応じて、どちらかが優位になり、内蔵など体の器官に働きかけます。

 

交感神経は活動や緊張をつかさどる

では、交感神経が優位になるときとはどのようなときなのでしょうか?それは緊張を感じたり、活動しているときです。たとえば、危険な状況に陥ったとき、人前で過度に緊張したとき、運動したり、日常生活で身の回りのことをしたり、家事・仕事をしているときも交感神経が働いています。

交感神経が働いているときというのは、頭を働かせたり、素早く行動する必要があるときということです

 

副交感神経は休息をつかさどる

反対に副交感神経が優位になるときは、休憩したり、リラックスしているときです。睡眠や、入浴、食事などがそれにあたります。

 

血管の収縮などにも関係

交感神経と副交感神経はシーソーのような関係と言われることが多く、どちらかが優位にたっているとき、もう片方の働きは弱くなります。

交感神経が優位の場合は、活発に脳や体を動かすための働きかけをします。末梢血管を収縮することで血圧を高め、脳血管は血流をよくするために拡張されます。他にも、情報をしっかり得るために瞳孔は開かれ、気管は酸素を多く取り込むために拡張されます。

これと反対のことが副交感神経優位のときに起こります。リラックスするためには末梢血管を拡張して、瞳孔や気管は収縮することで心拍を低下させ、穏やかな状態へと導きます。

交感神経が優位のときは、活動にかかわる循環器系に働きかけ、副交感神経が優位のときは、消化器官への働きかけが優先されるようです。

 

それぞれのバランスが取れた状態とは?

通常、活動が活発になる日中は交感神経が優位にたち、夕方にかけて少しずつ副交感神経優位に移り変わっていきます。これにより、夜はリラックスし体を休めることができるのです。

 

交感神経優位が続くとバランスが崩れる

交感神経優位で切り替えがスムーズにできなくなる

自律神経の乱れというのは、交感神経と副交感神経の働きが乱れ、どちらかの働きに傾くことで起こります。仕事が忙しい人の場合、自律神経の乱れは緊張状態が続いたり、ストレスを受けることで、交感神経が優位になる時間が増えて起こる症状が多いです。

また近年ではPCやスマホの普及で、目への負担、首・肩への負担が増えています。これらは血流を悪くするので、脳の血流不足により交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないという現象も引き起こします

交感神経が優位に立つ時間が長くなれば、必然的に副交感神経の働く時間は短くなりますよね。それにより、体を十分に休ませることができず、様々な体の不調をもたらすのです。

 

自律神経の乱れが引き起こす症状

自律神経の乱れにより以下のような症状が起きるとされています。心当たりのある人は、症状が重症化する前に改善のための対策をとりましょう。

  • めまい、耳鳴り、頭痛
  • 不眠
  • 動悸、息切れ、胸の痛みなど
  • 食欲不振
  • おう吐、下痢または便秘
  • 異常な汗
  • 立ちくらみ
  • 慢性的な疲労感、だるさ
  • 顔のほてり
  • 緊張

 

自律神経の乱れを改善するためには?

リラックスして副交感神経を働かせる

通常、日が落ちて夜になると体は副交感神経が優位になり休息モードに入ろうとします。しかし、それがうまくいっていない場合、いつまでも交感神経が優位に働いてしまい、よく眠れないなどの症状としてあらわれます。副交感神経を優位に働かせるためには、リラックスすることが肝心です

日中にPCやスマホをよく使うひとは、首や肩をマッサージしたり、入浴で温めることで血流がよくなるので、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにする効果が期待できます。

また、リラックス効果の高いヒーリング音楽などを聴くのも効果的です。最近では自律神経を整えることに特化したCDが出ているので、そういったものを活用してもいいですね。

規則正しい生活や適度な運動が鍵

ストレス社会といえど、どの時代にもそれなりのストレスというものは存在します。近年自律神経の乱れによる不調に悩む人が増えている原因には、コンビニや電気の普及で朝夕問わず生活できるようになったことや、ネットワークの発達によりいつでも大量の情報が入ってくることでなかなかリラックスできる環境に少ないことが大きな原因とも言えます。また、交通機関の発達や家電の高性能化により運動量が減っていることも関係しているとされています。

そのため、自律神経の乱れによる不調を改善したいのであれば、まずは規則正しい生活を送り、適度な運動を心掛けることが大事です。

 

  • 朝日をしっかり浴びる
  • 朝食をとる
  • 夕方はPCやスマホを使わないようにする
  • 湯船につかる
  • 食事中は食事に集中しゆっくり噛んで食べる

 

補うといい栄養素

食生活の乱れも自律神経に影響を与えます。バランスの良い食事を心がけるのはもちろん、以下のような栄養素を積極的に補うと効果的。

  • カルシウム、マグネシウム:神経伝達物質の分泌をよくする
  • ビタミンA:自律神経をコントロール
  • ビタミンB1:脳のエネルギー代謝に関係
  • ビタミンB6:ドーパミンやアドレナリンの分泌に関係
  • ビタミンC:ストレス耐性を強化
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を補助

 

他にも、ハーブティーで自律神経を整えるというのもおすすめです👇

 

自律神経の乱れは早めのケアを

しばしば混同されがちな自律神経失調症うつ病にはどのような違いがあるのでしょうか?

  • 自律神経失調症:自律神経の乱れから起きる体の症状
  • うつ病:神経伝達物質の分泌が異常なことで起こる

つまり、今回ご紹介したような自律神経の乱れからくる体の症状を総称して自律神経失調症といいます。この症状が更にひどくなると、うつ病などの精神疾患に繋がるわけですね。つまり自律神経の乱れはうつ病の入り口と言えます。

ちょっとした不調だからと放置せず、早めにケアすることが肝心です。

 

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