「うつ病になったら、仕事は休んで療養しましょう。」と言われても、育児に家事に追われるママは一体どうしたらいいのでしょうか?幸い私は共働きだったので、休職中も子どもは保育園に通わせることで昼間は一人で休む時間を確保することができました。それでも子育てへの不安や、できないことへの葛藤は多く、かなり辛い思いをした記憶があります。

もしかしてうつ病かも?と思ったら

私もそうでしたが、うつ病の初期症状というのは単なる不調だと見逃しがちです。すでに「もしかしてうつ病かも?」という自覚があるのであれば、

  1. 家事は最低限にして休養する
  2. 睡眠をしっかりとる
  3. 病院を受診する

ということをしましょう。

精神科や心療内科にかかるのに抵抗があるという人は、以下の記事をよんでみてください👇

 

育児中の女性は、子どものことを優先して自分の不調は後回しにする人が多いです。少しくらいの頭痛なら薬を飲んでおけばいいや、だるいけどそのうち治るだろう…というのは本当によくありません。不調が継続するのであれば、まずは休むことを考えてください。

 

それでも同じ症状が2週間以上続くのであれば、病院に行きましょう

 

うつ病で何もできない時の育児はどうする?

すでにうつ病と診断されていて、薬を飲んでいる、治療の真っ最中だというママは今きっとしんどい思いをしていますよね。それはすごくよく分かります。

  1. 起き上がるのさえ辛くて家事もままならない
  2. 子どものことを考える余裕がない
  3. 遊んであげられない
  4. 身の回りのケアも十分にしてあげられない

などなど、自分自身のこと以外にも子どもに対する責任を考えると、何もできない自分を責めてしまいがち。でも、それは治療することで少しずつですが改善していくものです。ということで、すでにかなり症状が改善した私から、今まさにうつ病と戦っているママに向けて。

 

子どもの話を聞けないときは相づちだけでいい

ママがうつ病になってその辛さを実感するのは、子どもの相手が全くできないときです。笑顔を作ろうとしても、なんだか強張る頬。心配そうに見つめる子どもの顔。

そんな子どもの顔を見るたびに、私はなんてダメな母親なんだと自分を責めてしまいます。きっとうつ病になる前なら、子どもに「ママ、辛いの?大丈夫?」なんて声をかけられたら「なんて優しい子なの!」と感激したことでしょう。でもうつ病の真っただ中にいるときは、すべてマイナス思考。

「ああ…子どもにまで心配させて。なんて情けない。」と、どんどん暗闇の底に落ちてしまいます。

 

うつ病の厄介なところは体が思うように動かないだけではなく、脳もまともに動いてくれないので、せめて子どもの話を聞いてあげたいと思っても、子どものつたない言葉が頭に入ってきません。そんなとき、子どもの話が理解できない…と落ち込んでしまっている人は、話の内容が分からなくても、「うん、うん」と相づちをうってみましょう

 

理解してなくてもいいのです。ママはあなたの話を聞く気があるんだよということを示してあげてください。

 

月齢ごとで必要なことは手を抜きましょう

子育てをしていると、月齢に応じてやらなければいけないことというのがありますよね。

  1. 離乳食・幼児食
  2. 歯のケア
  3. 予防接種
  4. トイレトレーニング
  5. ひらがなの練習
  6. 数の数え方

などなど。

特に予防接種なんかは受ける時期が決まっているのでうつ病のママにとってはかなりシビアです。ここに、子どものイヤイヤ期なんかが重なると、自分も余裕はないし、子どもは泣き叫ぶしで家の中はしっちゃかめっちゃか。

そもそも、うつ病でなくても乳児期~イヤイヤ期あたりはかなり大変な時期

 

私がうつ病になった時期はちょうど息子がイヤイヤ期で何をするのも嫌がり、保育園からもトイレトレーニングを促されるなど、かなり追い込まれていました。これはちょうど息子が3歳になる直前だったでしょうか。

うつママ

保育園の周りのお友達はもうオムツが外れているのに…うちの子はまだトイレトレーニングも全然できていない…

とかなり落ち込んでいました。

そんな思いを担当医に話してみたところこんな回答が返ってきました。

主治医

小学校になってもオムツをしている子はいないですよね?大丈夫ですよ。うちの子も完全にオムツがとれたのは5歳のときですから。

今、この話を聞けば「そうなんだ!5歳までかかる子もいるんだ!」と割り切ることもできますが、当時の私は何をそんなに追い立てられていたのか、「そんなこと言われても、周りの子はオムツ外れているし…」と聞く耳を持たずだったんですよね。

これを読んでいるあなたも同じように思っていませんか?

でも、うつ病の急性期にトイレトレーニングを迎えた私が言いますが、息子はちゃんとオムツが外れました。確か、4歳になる前には外れていたはずです。

保育園から幼稚園に転園して知ったのですが、幼稚園入園前にオムツが外れていない子って結構いるんですよ。年少さんの中にはオムツをしたままの子も何人かいます。それを考えると、息子は幼稚園入園前にオムツが外れていたので、遅いってことはなかったんですよね。

 

それでも、うつ病でマイナス思考に陥っていると何もかもが上手くいっていないように見えてしまう今まさに、あなたの目にもそんなフィルターがかかっています。

 

さて、何が言いたいかというと、そんなに心配しなくても大丈夫ということ。育児書には「この時期に○○しましょう」といったことが書いてありますが、それが2~3ヶ月ずれたところで、大きな問題はありません。

まずは、その2~3ヶ月、ママは休むことに専念しましょう。

 

ただ、予防接種など時期がズレると困ることもあるので、頭の中で「これをやらなければいけないんだけど…」と考えているものを一度紙に書き出してみてください。

そして、それを旦那さんや、自分の親など身近な人に見せて一緒に考えてもらってください。

先ほどあげた例の対策を挙げてみます👇

  1. 離乳食は市販のものを使ったり、離乳食用に加工しているものを買ったりしましょう
  2. 歯のケアが十分にできてないかもと不安なら3ヶ月に1度、歯医者さんでみてもらいましょう(休みの日に旦那さんにお願いできます)
  3. 予防接種の摂取タイミングは他の人に予定を立ててもらって予約までしてもらいましょう。その日だけお子さんを病院に連れていけばOK。誰かが連れて行ってくれるならお願いしましょう。
  4. トイレトレーニングは育児書通りでの方法にこだわらなくていいので、ちょっとずつ促していれば自分でできるようになります。焦らないのが肝心。
  5. ひらがなの練習や数の数え方は保育園や幼稚園でも教えてくれますし、子ども自身が自分で学ぶ力があります。

①~③はそのときどきで必要なことなので、周囲の協力が不可欠です。

④や⑤は少しくらい他の子より遅れていても焦る必要はありません。親が躍起にならなくても、子どもには自分でできるようになる力があります。自分だけの責任だと考えず、旦那さんと一緒に少しずつ促す程度で十分。ちゃんと子どもの成長を気にして焦っているという時点で、あなたはお子さんのことをしっかり考えているママです。

 

食事は総菜やネットスーパーに頼りましょう

起き上がれないほどのうつ状態で料理もできないというママもいますよね。私も料理ができるようになったのは、うつ病になってから4ヶ月~5ヶ月が経過したころです。

できるようになったと言っても週に数える程度。

では、料理ができない日の子どもの食事はどうしていたか?というと以下のような感じです。

【平日】

  • 朝ごはん:ヨーグルトやパン、グラノーラなど加工なしで食べられるもの
  • 昼ごはん:子どもは保育園で給食(保育園をやめてからはお惣菜やお弁当)
  • 夕ご飯:子どもは保育園で給食(保育園をやめてからはお惣菜やお弁当)

【休日】

  • 朝ごはん:平日と一緒
  • 昼ごはん:夫が焼きそばなど簡単なものを作ってくれる
  • 夕ご飯:総菜やネット宅配のお弁当

 

とにかく、作れないときは作れません。近くに頼れる人がいないのであれば、お惣菜ネットスーパー食材宅配を活用しましょう。最近ではお惣菜も煮魚や、煮物、ハンバーグ、餃子など、種類も豊富です。カットされているサラダにミニトマトを洗って添えれば栄養バランスもある程度とれます。

 

離乳食期のお子さんがいるなら、パルシステムがおすすめ。離乳食用の裏ごし野菜や骨や皮を取り除いた離乳食用の魚などが揃っています。

 

少し体調が良ければ、以下の記事で書いているような簡単メニューを作ったり、ご飯に胚芽押し麦などをプラスして栄養価をアップさせるなど少しずつステップアップしていきましょう。

 

母親がうつ病で子どもに影響はある?

さて、うつ病になったママが一番気になるのは「母親がうつ病だと子どもへの影響はあるのか?」という点ではないでしょうか?

これについては私にはなんとも言えないことなのですが、うちの息子について言えば、性格は明るく、物おじもせず、初対面の人ともすんなり仲良くなれて、お手伝いもしてくれます。かといって良い子すぎるわけでもなく、他の子と同じように悪さもしますし、ワガママもたくさん言います。

これだけを見ると私がうつ病であることの影響はなかったようにも見えますが、何かしら影響はあると思うんですよね。本人の心の奥底にあるものは親でも把握しきることは難しいと思います。

 

「親が精神疾患だと子どもも精神疾患になる可能性が高い」という話もありますが、それを気にしても仕方ありません。思い悩んだところで精神疾患がすぐに良くなるわけではないですしね。

うつママ

子どもへの影響は「ある」とも「ない」とも言えるし、気にしたところで無かったことにはできないんですよね。

 

ただ、だからと言って子どものことは気にする必要はないと言っているのではなく、

  • 子どもの食事・着替え・お風呂が全くできず夫のサポートも得られない
  • イライラしてしまい子どもに当たってしまう・暴力をふりそうになる(ふるってしまう)
  • 希死念慮があり子どもと一緒に死んでしまいたいと思うことがある

など、子育てどころではない人の場合は以下のことを視野に入れてください。

  • 幼稚園入園前なら昼間は保育園を利用する
  • 子どもを一時的に実家で預かってもらう
  • 子どもと一緒に実家に帰って休養する
  • 入院する

 

うつママ

私の場合はもともと保育園を利用していたので、そのまま休養することができました。専業主婦の人は保育園の利用や実家に頼ることも考えましょう。

保育園はうつ病などの精神疾患で子どものお世話ができない場合も利用できます。

 

家事は諦めても大丈夫。でも治療は諦めない

うつ病になった子育て中ママも「休むこと」が大事

うつ病というと、「働いている人」が前提となっている情報が多いですが、働いていない人だってなる病気です。仕事をしている人も、していない人も、うつ病になったらまず休むことが肝心です。

子育て中のママの場合、仕事は休職(退職)できたとしても家事や育児という問題が残りますよね。これは旦那さんの協力や、親の協力、保育施設の利用などをフル活用して辛い時期を乗り越えるしかありません。

 

ここで、家のことくらいはやらないと…子どものことはやらなければいけない…と自分を追い詰めすぎるとうつ病は治るどころか悪化していく可能性があります。

 

うつ病の症状が和らぎ、できるようになっているのであれば話は別ですが、起き上がるのも動くのも辛いという状態で、無理をすることはうつ病を長引かせることになります。

 

うつママ

今大事なのは休むことです。育児や家事など、できないところは誰かに助けてもらったり、物やサービスを頼りましょう。自分の体を休ませることができるのは、自分だけですよ。

 

今は諦めるしかないと認めることが大事

それでもまだ「私がやるしかない!休むことなんてできない」という人もいることでしょう。でも、できないものはできないんです。

骨折したスポーツ選手が、「やるしかないんだ!やらせてくれ!」と言ったところで、誰の目にもできないことは明らかです。うつ病ははっきりとそう見えないから、周りの人に理解してもらえず無理をする人が多いですが、骨折をしたスポーツ選手と一緒です。今は、良くなるのを待つしかありません。

 

そして、お子さんの世話はママだけの責任ではありません。パパにも責任があります。

ママ一人だけで抱え込まず、夫婦の問題としてパパに認識してもらいましょう。

家にいたらどうしても無理をしてしまうというのであれば、それは旦那さんにも同行してもらい、医師に相談することをおすすめします。症状が酷ければ入院を促されることもありますし、実家に帰って療養ということもあります。金銭的に余裕があれば、家事代行を頼む、ベビーシッターを雇うなど方法はさまざま。

 

また、ママが働いていなくても、病気療養が必要な場合は保育園に通わせることもできるので近くに預けられる保育園がないか調べてみましょう(自分で調べられなければ旦那さんにお願いしましょう)。

うつママ

旦那さんに相談するときは、うつ病で頭が働かず、計画や決断が難しい状態であることをあらかじめ話をしておくとスムーズです。

確かに、うつ病という病名は知っていても、実際はどんな風に辛いのか、どんな症状があるのかは中々理解できなかったからね。計画したり決断することが難しいというのは、妻がうつ病になるまで知らなかったから、その辺はちゃんと伝えたほうがいいよね。

うつママ

箇条書きでいいので、自分ができること、できないこと、何に困っているかをリストで書き出しておくと、旦那さんに状況を説明しやすいと思います。

 

ママが笑えるその日まで

うつ病の症状が酷かったとき、私は子どものトイレトレーニングができずに、ものすごく自己嫌悪にひたっていました。母親失格だとすら思いました。

しかしその半年後、子どもは見事にオムツが外れ、自分でトイレに行くようになっていたのです。保育園でのフォローのおかげもありますが、子ども自身が自分でトイレに行きたいと思うようになり、自発的にトイレに行くようになったのです。親は子供を育てなければと必死になってしまいますが、親がすべてを完璧にこなさなくても子どもは自分で成長する力を持っています。

 

トイレトレーニングをしなければ子どもはトイレができないと思い込んでいた私は間違っていました。

そして、私がすべてやらなければ家がめちゃくちゃになる…と思い込んでいたのも間違いでした。

息子は自我が芽生え我がままを言うようになりましたが、素直で優しく、笑顔のすてきな子に育っています。

 

まだまだ内にこもってしまい人との接触をためらう私ですが、子どもがその垣根を超えて、初めて会う人とも話すきっかけをくれます。親が子を育てるだけでなく、子は親を育て、助け、新たな発見をもたらしてくれるのです。

うつ病の症状が酷かったあのころの私は、ひたすら未来は暗いものだと信じていました。子どもの未来さえも。

しかし、今は子どもと笑っている私がいます。他のママに比べたら出来ないことも、子どもにしてあげれていないことも多いことでしょう。それでも、今笑って暮らせているこの瞬間は、過去の私が想像できなかった私です。

過去の私と同じように、今現在うつ病を患い育児に悩んでいるママにも、今想像している未来だけがすべてではないと信じて、ゆっくり休んでいただきたいです

 

きっと、以前と全く同じようにはならないかもしれない。それでも、同じようにうつ病に悩みながら、笑顔を取り戻すことができたママがここにいるということを知ってもらえればと思います。

 

 

この記事が気に入ったらフォローしよう!

こちらの記事も人気!